【読書感想】自分の頭で考える読書

題名 自分の頭で考える読書
著者 荒木博行
出版 日本実業出版社

読書期間 2022/11/6 - 2022/12/1

 

なぜ読もうと思ったか

 自分のコミュニケーション能力、知識、思考力を増加させるため、読書を習慣化したいと考えた。そして、読書をするに当たって、自己流の読書では効果が薄いのではないかと思い、まずは読書法について書かれた本を読みたいと考えて、本書を手に取った。

 また、「自分の頭で考える」というタイトルにも惹かれた。仕事中にもこの「考える力」は必要と感じており、それを読書を通じて鍛えたいと考えていたため、本書を読むことでそのヒントを得られるのではないかと期待した。

要約

 読書は余白が沢山あり、その余白を自らの頭で埋めようとする。その余白を埋める工程で自ら考えたり、問いを発生させたり、想像力を働かせたりする。この工程は文字であるからこそ体験できることであり、読書の醍醐味である。

 自分の頭で考える読書をするためには、読書中に常に問いをもつことが重要である。読書には「正解を知っている、認識合わせの読書」「問いがあり、その正解を見つける読書」「問いを見つける読書」の3パターンがあり、先頭から順に難易度が低い。そのため、最も自分を成長させてくれる読書は「問いを見つける読書」であり、こちらを積極的に行うことで「考える力」を育ててくれる。とはいえ、読書に対してそこまで身構えたり、真面目になる必要はなく、あくまで読書は楽しむもの。その時々の気分に合わせて気力があるときは「問いを見つける読書」をすればいいし、仕事で疲労が溜まっているときなどは「認識合わせの読書」をすればいい。

 全体を通じて、なぜ読書はいいのか、より良い読書をするためにはどのように読書に向き合えばいいのか、について記載されている。

参考になった内容

・余白があるからこそ自ら考える。

・読んだ数に拘らない。冊数や読書速度に拘ると、深い読書の妨げになる。

・「つまりどういうことか」を考え、物事を抽象化して考えることで共通項や本質を発見できる。

・今の自分には合わないと思ったら、読むのを辞めてもいい。ただし、それは今の自分に合わないだけかもしれない。後々、読むべきタイミングを見損なわないために、その本の概要だけでも記録に残しておく。

・理解できたことだけではなく、理解できなかった内容も記録に残しておく。そうすることで、その内容を眠らせておくことができ、ふとした瞬間に理解できたりする。